【Excel、スプレッドシート】24時以降の時刻を表示する

技術

はじめに

Excelなどの表計算ソフトを使って時間を入力する際、25:00のように24時以降の時間を入力すると「1:00」や「25:00:00」と他と異なる表示をされてヤキモキすることがありますよね。…よね?

少なくとも私は、そんなもやもやを感じるので解消する方法を書きました。

この記事で取り扱う表計算ソフト

  • Excel(Microsoft 365)
  • Google スプレッドシート

Google スプレッドシートは以降「スプレッドシート」と表記します。

事象の説明から

表記ブレの例

「はじめに」で述べたように、表記がブレる例が以下のExcelの画像となります。(スプレッドシートも同様の表示になります)

①の表示になる流れ

上記画像内の1は、事前に23:59以前の時刻(例:18:00)を入力していたセルに、「26:00」を入力した例です。

0:00~23:59までの時刻を入力すると、書式「h:mm」がセルに設定されます。その後、データ変更で24:00以降の時刻を入力すると、以前の書式が適用され「2:00」と表示されます。

②の表示になる流れ

上記画像内の2は、何も入力していなかったセルに「27:00」を入力した例です。この場合、Excelなどの表計算ソフトは賢く判断してくれるのですが、残念なことに「27:00:00」と秒が含まれる表示になってしまいます。

解決方法

Excel、スプレッドシートどちらも、セルの書式設定を変更することで解決できます。

それぞれ、変更の流れを以下に記載していきます。

Excel

セルの書式設定を変更する流れは以下の通りです。

  1. 24:00以降の時間を表示したいセルを選択する。
  2. 「Ctrl + 1」または「右クリック→セルの書式設定」で、セルの書式設定画面を開く
  3. 「表示形式」タブの分類「ユーザー定義」を選択
  4. 「種類」のテキストボックスに、[h]:mm を入力し、「OK」ボタンを押す。

2~3 セルの書式設定画面を開いて、ユーザー定義を選択

4 書式を変更([h]:mmを指定)

4′ 「OK」ボタンをクリックした後の時間表示

C列の書式はh:mm形式ですが、24:00以降の時刻も入力した時刻のままとなりました。

スプレッドシート

セルの書式設定を変更する流れは以下の通りです。

  1. 24:00以降の時間を表示したいセルを選択する。
  2. メニューの「表示形式」から「数字」を選び、さらに「カスタム数値形式」を選択する。
  3. 一番上のテキストボックスに、[h]:mm を入力し、「適用」ボタンを押す。

1 変更前の時刻入力状況

2 メニュー選択の流れ

2~3 書式設定画面の表示(変更前)

3 書式変更後の画面(適用ボタンクリック前)

3′ 適用ボタンクリック後の時刻表示

こちらも、Excel同様に24:00以降の時刻表記を整えることができました。

合計表示も同じ設定で。

ここまでの事例は、「27:00」など24時を超えた場合の入力に対してでした。が、項目タイトルの通り時刻を合計した場合にも効果を見せます。

Excelもスプレッドシートも「月間合計」行があったのですが、そこにE列の合計を計算した結果を表示するようにしました。(一部の行を非表示にしているため、加算している時間数が隠れてしまっています)

Excel

ご覧の通り、「218:00」が表示されます。なお、書式設定をh:mmにすると「2:00」になります。(218 ÷ 24 = 9あまり2、あまりの2が時間数で表示されます)

スプレッドシート

こちらも合計値が24を超えた値「136:00」で表示されます。こちらもExcelのように書式をh:mmにすると「16:00」になります。(計算式は省略)

最後に

結論としては、どちらもセルの書式を [h]:mm にしてあげれば解決する問題でしたね。ただ、書式設定の画面を開いたりするので、Excel慣れしていないと解決方法がパッと浮かばないかもしれません。

なお、ご覧の通り時間表示で使うテクニックなので、あまり日の目を浴びることはなくていいかもしれませんね。良い労働ライフを!

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