はじめに
AWSのEC2はちょっとした操作と選択で簡単にサーバーを起動することができます(インスタンスを起動する、といいます)。GUIでも慣れてくれば、ちゃちゃっとできてしまう方も多いのではないでしょうか。
ただ、お手軽にインスタンスを起動できてしまう反面、止め忘れると延々と課金が発生し続けてしまうのもクラウドサービスの怖いところですよね。
先日、インスタンスを止め忘れていたため、余計なお金をAWSに払うことになることが確定したので、自戒を込めてどれくらいかかるものなのかを振り返ってみようと思います。
選択したEC2インスタンス
以下のスペックになるようにEC2インスタンスの作成を行いました。
- インスタンスタイプ
- t2.large
- CPU :2 vCPU
- メモリ:8 GiB
- t2.large
- プラットフォーム
- Windows
- AMI
- Windows_Server-2019-English-Full-Base-2022.04.13
- ストレージ
- 30GiB
- デフォルトで入力されているものをそのまま使った。
- 30GiB
これら以外の選択項目は、特に変更せずデフォルト値のままで使っています。
料金
前述のスペックを持つインスタンスを起動し続けた場合、かかる料金は以下です。
$3.71 / day
2022年5月頭ですと「$1 = 130円」ほどでしたので、日本円に換算すると以下となります。
482 円 30 銭 / 日
1日500円、月額は約15,000円と考えることができます(30日間で算出)。とはいえ、1インスタンスでこのお値段となるので、数十人単位に渡して起動しっぱなしは中々コストがかかりますね。。(10人に渡すだけでも150,000円/月となるので)
こまめな起動・停止が大事ですね。
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料金グラフについて
さて、前述の1日当たりの料金は、Cost Explorerを使って確認しました。
今回、起動しっぱなしだった際のコストグラフです。このグラフは、「EC2 インスタンス」と「EC2 – Other」に絞って表示しています。(他のサービスではほぼ課金されていないけれど)
5/9
顧客とのやり取りで使いそうだったので、お試しでEC2インスタンスを作成し起動。chromeやeclipseのダウンロード・インストールをしてみた。手元のWindows、macからリモート接続ができることを確認した後にこの日はインスタンスを停止した。
5/10~5/15
割と頻繁に使うだろうと思ってホットスタンバイにしていた。(都度インスタンスを停止するのがめんどくさい)
実際、そんなことはなかったのだが。
5/16
環境差異による問い合わせが起こる期間は過ぎたと見込んで、インスタンスを停止した。
5/17~5/23
$0.12がダラダラと計上されている。。。
マネジメントコンソール上では「EC2-Other」という項目に課金されているようだったが、何のサービスだ?と思い調べてみると、Elastic Block Storeの費用みたいだった。なるほど。。
ちなみに、EC2-Otherの内訳は、「請求ダッシュボード」の「請求書」で確認できます。
請求ダッシュボード>請求書>詳細>AWSのサービスの料金>Elastic Compute Cloudを開く
5/24
EC2インスタンスを終了して、EBSの費用もかからないように対応した。
最後に
最初にも書きましたが、気軽に起動できてしまうので、コスト面も少し意識しないとダラダラとお金がかかり続けてしまうなぁと改めて痛感しました。(痛い目見て理解した)
円高方向に進めば、日本円払いなので多少安くはなりますが、コストがかかっていることには変わらないので。。
自分が個人で何かサービス作るなら、まず「サーバレスで何とかならんかな」を考えて作ろうかと思いました。その時もコスト計算はするんですけどね。。
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