【環境構築】Java11をOpenJDKでインストールする【for Windows】

Java

はじめに

近年はIDEを使えば容易にJavaの実行環境は出来上がるのですが、Java BronzeやSilverを受験する際には、コマンドラインでの実行方法も理解しておく必要があります。ということで、久しぶりにJavaのインストール等をやったので手順を記載します。

やること

JavaをWindowsで使用できるようにするためにやることの流れは以下の通りです。

  • OpenJDKのダウンロード
  • OpenJDKのインストール
  • 環境変数の設定

手順作成時の筆者環境

筆者がこの手順を作成した時の各ソフトウェアのバージョン等は以下の通りです。

  • エディション:Windows 10 Home
  • バージョン:21H1
  • OSビルド:19043.1826
  • VS Codeバージョン:1.69.1

OpenJDKの導入

OpenJDKのダウンロード

以下のリンクに移動し、OpenJDKの一覧の中からJava11のzipファイルをダウンロードします。

Archived OpenJDK GA Releases

2022年7月時点で、だいぶ下の方にありますが「11.0.2」のWindowsの「zip」リンクをクリックするとダウンロードが始まります。

OpenJDKのインストール

はじめに

この記事では「C:\temp」を作ってあるのでこのディレクトリを使って説明します。

インストール手順

ダウンロードが完了したら、任意のディレクトリにダウンロードしたファイルを移動します。(前述の通り、この記事では「C:\temp」に移動)

移動後、zipファイルを右クリックし、「すべて展開」をクリックします。

「圧縮(ZIP形式)フォルダーの展開」画面が出てくるので、「展開」ボタンをクリックします。

展開が完了すると、「openjdk-11.0.2_windows-x64_bin」の中に「jdk-11.0.2」ディレクトリがあるので、C:/tempの直下に移動します。

openjdk-11.0.2_~のディレクトリとzipファイルは、特に使わないので不要であれば削除してしまってよいです。

ここまででOpenJDKのインストールは完了ですが、環境変数の設定をしないと使い勝手が悪いため、合わせて終わらせておきましょう。

環境変数のセットアップ

環境変数設定の画面を開く

コントロールパネルを開く

コントロールパネルを開きます。場所がわからない場合は、画面左下の検索窓に「コントロールパネル」と入力すると良いでしょう。

画面右下の検索窓

「システムとセキュリティ」を開く

コントロールパネルの画面

コントロールパネル中の「システムとセキュリティ」をクリックします。なお、上記の画面と異なる場合は、画面右上の「表示方法」を「カテゴリ」に変更すると同じ画面になります。

「システム」を開く

システムとセキュリティ中の「システム」をクリックします。(一見タイトルのようですが、この緑色の項目もちゃんとクリックできます)

「システムの詳細設定」を開く

画面を下にスクロールすると見つかります。

システムの詳細情報の画面が表示されるので、下にスクロールしていき「システムの詳細設定」をクリックします。

「環境変数」の表示

システムのプロパティダイアログが表示されるので、画面下部にある「環境変数」ボタンをクリックします。

ここまで実施すると、環境変数を入力する画面が開かれます。

環境変数「JAVA_HOME」の設定

「新しいシステム変数」画面の表示

画面下部「システム環境変数」の下にある「新規」ボタンをクリックします。(他の人と共有するPCの場合は、他ユーザーにも影響が出るため注意しましょう

環境変数「JAVA_HOME」を登録

新しいシステム変数ダイアログが表示されるので、変数名と変数値を入力して「OK」をクリックします。

変数名:JAVA_HOME
変数値:OpenJDKをインストールしたディレクトリ

この記事の場合は、C:\tempの直下にインストールしているので、「C:\temp\jdk-11.0.2」となります。

JAVA_HOMEが追加されたことを確認

環境変数ダイアログに、先ほど入力した「JAVA_HOME」と変数値が反映されていることを確認します。

環境変数「Path」の更新

環境変数「Path」の編集画面を開く

環境変数「Path」は既に存在する環境変数なので、「システム環境変数」の中の「Path」行を選択して、「編集」ボタンをクリックします。

Pathを編集

既にPathに設定されているアプリケーションのパスの一覧が表示されますが、これらは気にせずに画面横の「新規」ボタンをクリックします。

PathにJavaのインストールパスを追加

「新規」ボタンをクリックすると、一覧の最下行が編集状態となるので、以下の通り入力します。

%JAVA_HOME%\bin

入力が終わったら、「OK」ボタンをクリックして画面を閉じます。

設定確認

クロージング

ここまでの設定が完了し終わったら、環境変数の設定画面やコントロールパネル等のシステム設定関連の画面を閉じましょう。(単純に作業の邪魔ですし…)

実行確認

環境変数がきちんと設定できているかどうかを確認します。

コマンドを入力して確認をするので、コマンドプロンプトを使うなり、Visual Studio Code(以後、VS Code)のターミナルを使うなり、git bashを使うなり、お好きなものを使ってください。なお、この記事では、コマンドプロンプトの起動方法と、VS Codeのターミナル起動方法を記載します。

その1 コマンドプロンプトの起動

コマンドプロンプトを起動します。

起動方法がわからない場合は、画面左下の検索で、「コマンドプロンプト」と入力すれば表示されます。

検索窓(この記事 2回目)

その2 VS Codeのターミナルを起動

VS Codeを起動し、ツールバーの「ターミナル」→「新しいターミナル」の順で選択する。

すると、画面右下にターミナルが表示されるようになります。

コマンド入力による確認

Javaコンパイラのバージョン確認

以下のコマンドを入力して、Javaコンパイラ(javac)のバージョンが表示されることを確認しましょう。

javac -version

Javaのバージョン確認

以下のコマンドを入力して、Javaのバージョンが表示されることを確認しましょう。

java -version

コマンドプロンプトでの実行結果サンプル

筆者の環境でコマンドを実行した際の結果です。それぞれ、バージョン情報が出力されていることがわかります。

補足

以下のようなメッセージが出てきたら、一度最初から見直しましょう。

'javac' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
  • インストール時にファイルの展開がうまくいかなかった
  • 環境変数に指定するパスに誤りがある
  • 環境変数の名前を間違えている

など、複数の要因が想定されるため、一つずつ確認していきましょう。

最後に

最初に書いた通り、近年はEclipseやIntelliJ IdeaなどのIDEを使用すれば容易に準備できますし、WSL使ってLinuxベースでインストールしてたりするのでお手軽になった感がしてました。

10数年近く前にJavaの開発環境をセットアップを初めてしたとき、「めんどくさいなぁ」と思っていたのですが、改めてやってみて、やっぱり「めんどくさい」ですねw

とはいえ、最近のJavaバージョンアップはサイクルが(昔に比べて)早いので、こうしたセットアップも時折やっておくとバージョン移行も(少しは)苦がなくできるのかなぁと思いました。

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